どーです。 マランツ#7の面(ツラ)。
貫禄ありますよねぇ~。とても美男子です。
この#7は、近年復刻されたマランツ#7SEです。
スペシャルエディションちゅーやつですね。
復刻と言えども、侮っちゃいけません。
きちんとアメリカのマランツにて再現された
モデルです。
オリジナルと比べること自体がナンセンスなのですが、
まぁ~良く、ここまでそっくりに作りましたよね。
コンデンサーは日々進化しているので、さすがに
50年も前のスペックの物で作ると言うのは難しく
フィルムコンのプラッシーなる物を多用しています。
僕らの世代になると、プラッシーなんて聞くと
ソフトドリンクを連想しちゃいますね(笑)
これが、復刻#7の内部です。
スプラグのブラックビューティーや次世代の
ブラックキャットなどのごついコンデンサーが
並ぶと迫力ありますが、近代コンデンサーは
小型でありながら高耐圧です。
なので、実際配列すると”スカスカ”な感じに見えます。
なんだか、寂しい感じです。私の髪の毛を思い出して
しまいます(笑)
このコンデンサーを変えることにより劇的にサウンドを
変えることが出来ます。要は、このコンデンサーと真空管
です。ボリューム、セレンは、その次です。
さて、このチープなコンデンサーを何に変えてみようかと
去年の春から悩んでました。
オールドなスプラグなどのコンデンサーでオリジナルを
追及するか、、、。
近代的なコンデンサーでハイスピード、エッジの効いた
サウンドに仕上げるか、、、、。
オリジナルの#7も何台かあるので、おんなじ傾向の
アンプを作ってもつまらないと思いまして、今回は近代
コンデンサーでいろいろと探してみました。
それで行き着いたものが、これです。
Z-cap とやら。
これが、美しいのですが、高価です。
お財布がスッからかんになっちゃいましたぜ。
一か月の小遣い、おかあちゃんに補てんして
もらわんとなりません(笑)
でも、美しいでしょ。
なんか直感で切れの良いサウンドが聴けそう。
スピード感のあるサウンドでロックを聴きたい。
折角、アルティックのスピーカーで鳴らしているので
出てくるサウンドが非常に楽しみです。
しかし、大きいコンデンサーですね。
耐圧も大きい物しか無くて、400Vのところに1200V
の物を使っています。
輸入元には、なるべく適正耐圧のコンデンサーを
使えるように、種類も多く用意して販売して欲しいですね。
今回は、音が聴きたい一心で、無理やり入れることに
しましたよ~。
そして
交換してみました。ついでですからね~。
さてさて、すべて交換しましたので
音だしをしてみましょう。
ちなみに真空管はドイツはテレフンケンの
ロット5のものです。東欧でOEMで生産
されたものです。品質はバッチリです。
電源スイッチをON
ホワイトノイズがほんの少しサーと聴こえる
程度です。良いですねー。
少し時間をおいてエージングしましよう~。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
さて、各部電圧も問題ありません。
波形も綺麗です。
私にとって物理特性は気休めです。
出てくるサウンド重視です。
さて、このコンデンサー、、、、
どーでしょう。
EMTのプレーヤーにジュリーロンドンの愛聴盤
を乗せてみました。
・・・・
あれ??
なんか、オリジナルのマランツ#7の音に良く似ている。
あれぇ~?? ハイスピード感あふれる切れの良い音を期待して
いたのですが、意外と地味です。
それは18000番台と15000番台、11000番台ここらあたりの
#7とあまり大きな変化が感じられないのです。
そうか~。このコンデンサーは近代的なサウンドを追及した
物では無くて、高品位でナチュラルなサウンドを追及して
出来た物の様です。見た目が見た目なので、近代的な
感じを持っていたのは、先入観でした。
な~るほどね。これはSEもオリジナルの#7の様なサウンドに
ますます近くなったという感じですね。
素晴らしい~。
復刻#7が、もっと何台も欲しくなりました。
次回入手したら、また別のコンデンサーでグレードUPを
してみたいと思います。
なんか、とても楽しいです。
オリジナルだと、絶縁低下しているコンデンサーも騙し騙し
使って楽しんでいるのですが、#7SEはいろいろな可能性
とレベルアップを提供してくれます。
今回は、オリジナルサウンドに近くなりましたので正解という
ことですね。
しかし、#7Rは良いなぁ~。
誰か、安く売ってくれないかなぁ~。
と、最近は思う毎日なのです。