真空管の寿命

みなさんは気にかかるところではないでしょうか?
こればかりは動作状況、使用時間や使用環境によって大きく左右します。

たぶん最近の方は殆ど知らないと思いますが、昔、イギリスの
ムラード社が1万時間を保証するという真空管を発売していました。
例えば、EL34-10Mというものです。
発熱の大きなEL34を1万時間使用に耐えられる球として保証する
というのですから凄い話なのですが、これも実際には動作状況や使用
環境などが問題なくクリアーしたものという扱いであることは言うまでも
ありませんでしょう。
しかし、使い方次第で1万時間に耐えうる球があるということですね。

パワー管は寿命が短い方です。
発熱に対して十分に空気の対流を確保する作りであること、熱が
滞留しないところに設置する、、、。
これだけでかなり寿命が延びます。

経験値から、それらをしっかりと計算し設置場所に留意したアンプで
あるならば普通に使用していても5年、10年は使えます。
ラックスのA3500というアンプが、オークションで頻繁に出て
いますが、発売当初のままで使用してきたアンプを修理すると、球は
普通に元気であったりします。

300Bや2A3なども同様です。

相当過酷な使い方をしない限り、、、。
また、パワーアンプを数台お持ちで、いろいろと使い分けて聴いて
おられるようならば一生遊べるかもしれません。
ただ、アクシデントや他の部品が壊れ、そのとばっちりで破損して
しまうこともありますから、スペアとしては2スペアくらいはストック
しておきたいものです。

ドライバー管は、6SN7や6SL7、6SJ7という人気球には
レッドシリーズとして5691、5692、5693という優れた
耐久性の球がありますので、それらを使用しているならば交換は一生涯
不要でしょう(笑)
もちろん310Aや同上の6SN7等の普及管でも複数台アンプをお持ちで
遊ばれている方ならば一生使えると思います。
アクシデント対策として2スペアくらいはパワー管と同様ストック
しておかれると良いでしょう。