整流管について

やはり真空管アンプには整流管が似合いますね。
そして、パワー管にも優しい素子です。

真空管アンプにおいては、一番寿命が短い球でもあります。

種類も豊富で、規格にあう球で設計されているので、
指定された整流管を使うことがベストです。

よく300Bには274という整流管が使われます。
過去のウエスタンの製作したアンプを見ると、この
コンビで使われています。

274にはAとBがあります。
AはソケットがUXです。
BはUSです。

電気的な規格は同一で、ソケットのみ異なります。

この274と同等の性能を持つものがRCAで作られた
5R4Gという球で、ウエスタンと提携していた国内
メーカーのNECでは、274Bと(5R4GY)と記載した球が
ありました。

最近は、274がものすごく高騰していて、それに合わせて
RCAなど5R4GYなども値上がりを続けています。
(Y)は茶ベースを指します。
これはたぶん軍用に収められていたものが放出され、それを
輸入したものだと思います。30年前に一時出回りましたが、
最近めっきり少なくなりショップでも見かけなくなりました。
あっても274と差し替え出来るとあって300Bアンプの所有者が
多いことから直ぐに無くなってしまいます。
ウォームアップタイムが同じということで、274を使用している
マニア諸氏も、普段はこの5R4Gを使用している人が多いです。

また、ヨーロッパに目を向けてみると傍熱タイプですが、
ムラードで生産していたGZ37という球が人気があります。
使いやすくて、直熱管の整流管よりもウォームアップタイムが
長いことから意外といろんな球に使えたりします。

この球も高騰して、なかなか出てこなくなりましたね。

 

真空管アンプをお持ちの方は、整流管を少しでも
多くストックしておくことをお勧めいたします。
これからもっと市場から消えていきます。
寿命も一番短い球ですから・・。