E406N 欧州管パワーアンプの製作 ⑮

ヨーロッパの一連の整流管が届き試聴をした結果・・。
やはり、Philipsの5R4GYSが一番好印象でした。
この真空管海外では1本4万円とか値がついてました💦
めちゃくちゃ作りが良いし、音のイメージも欧州の風
がそよぐ感じです💛
もっと入手しておけばよかったなぁ~と少し後悔してます。

そして、本日製作最終調整してました。
回路を少し追加しました。
この手の古い真空管、この球も70年近く経過している
とても希少価値のある物です。
第二次世界大戦でドイツはもとよりフランスも多くの
球が破壊されてしまっています。
ポーランドやオーストリアとか近隣の国から発見されたり
することがほとんどです。
このE406Nという球も、フランスから見つかったものでは
ありません。当時の商社はフランスの平賀さんが近隣の国から
みつけて輸入していたりしました。
とても貴重な球です。
なので、この手のビンテージアンプにはある程度配慮した設計が
必要です。
パワー管、整流管は直熱管ですので電源を入れるとすぐに立ち上がります。
ドライバー管は傍熱管なので立ち上がるまで少し時間がかかります。
これがパワー管の古典管にとって良い状態ではありません。
なので、電源を入れてから30秒ほどすべての真空管を十分予熱して
おいてから加圧するように遅延リレーと逆サーミスターを入れました。
とくにE406Nは入手難の逸品。
安全運用が出来るようにと最大限の配慮を施したアンプになりました。
しかも、今回はスピーカーの指定インピーダンスが2Ωですから、特注
出力トランスを巻いてもらい、一応8Ωのスピーカーにも対応が出来る
ように8Ωの切り替えスイッチも付けました。

しかし、遅延リレーは30年前に買っておいた松下製の小型タイマー付き
リレーです。製造中止になっていますが、新品を持っていたんですよ(笑)
凄いでしょう~。アンプ内にバッチリと収まりました。
CDX AD1174という優れもの。

位相補正も終わり、これで完成となりました。

構成は
ムラード製 EF37A(赤球) + RFT製 E406N + Philips製 5R4GYS

これでエージングを兼ねて今週いっぱい灯をともし・・。
いよいよ納品となります。
Hさんお楽しみに~💛

3端子レギュレターが素晴らしい結果をもたらしてくれたので
基板製作の見積もり依頼をしました。
条件等が整い、うまく進めば作っておこうと思っています。