NEW 300Bシングルアンプ製作の続

依頼受けている300Bシングルアンプの製作に
とりかかっています。
ウエスタンの91型アンプですが前段は赤球
5693という高信頼管が特性的にも優れてます。

私の場合は、物理特性は参考程度で決め手は、
やはり聴いた音で良し悪しは判断します。
耳ざわりが良くて疲れない、心地よく音楽が聴ける
ダイナミックレンジも過度に求めず周波数帯域も
20~20Kを十分にカバーしていれば良いと・・。
物理特性を追いかけすぎても、以前話した通り
料理の完全なる灰汁を排除してしまった結果、
超見事に不味い料理を作ってしまった事に等しいと・・。

じゃ~測定していないのか・・。
は、心外ですので工房の測定機器のホンの一部ですが
お見せしておきます。
オーディオアナライザーや小型オシロなど持ち運びで
確認できるような物もあります。

これらは、あくまでアンプの健康診断のための確認道具で
、いたずらに物理特性を向上させようとする物ではありません。

アンプには固有の良しあしがあります。
落としどころを探していると本来持ち合わせていた良いところが
分からなくなってしまいます。
まずは第一声を聴いて瞬間的な判断が必要で、アンプ個体の良さを
見逃さないことから始めます。

そのときは、集中しているので、そこで発振やハム、ノイズが出ると
一気に気を失います(笑)
音でどこが悪いかは凡そわかるので手直ししてから再度集中して・・。
みたいなことを何度かすることもありますけれどもね(笑)