オーディオ回想録①

社会人になってはじめてローンを組んで
購入したオーディオ機器。
実は、真空管アンプではありませんでした。
日本全国オーディオがもっとも華やかな時代でした。
秋葉原に当時の雑誌「レコパル」や「stereo」を片手に
勉強して乗り込んだものです。
沢山ありすぎて、結局なんだかよくわからなくなり💦
勉強したのもどこへやら(笑)
結局は音を聴いて購入したもんです。
プリメインアンプはヤマハ製、スピーカーはパイオニア製
、アナログプレーヤーはビクターのオイルダンプモデル。
カセットテープレコーダーはティアックと東芝はオーレックス
製でした。ラジオチューナーは忘れちゃったな~。

すべて中級機モデルで選択したと思います。
とくにスピーカーは4ウェイでした。
今でもエクスクルーシブを使ったりするので、案外パイオニア
系統の音色が好きなのかも知れません。

お友達は大学進学という事でお金が無いというので、確か当時の
最長回数84回という恐ろしい(笑)ローンで買っていました。
「7年後なんか生きてるかわからんけど仕方ない」とか言いながら
笑っていましたね(笑)
凄い時代でした。

専門誌の裏面にアルティックA7ローン84回月3000円とか載って
いたりするもんだから買っちゃおうかなぁ~なんて気に誰でもなって
いた気がします。ローン地獄のはじまりですよね💦

それで、ヤマハ等のオーディオの次にジムテックが300Bの生産を
するとかなんとかいう話が聞けるようになり、真空管に興味を持ちました。
それで、次なるローンの対象は「ダイナコPAS3」「LUXKIT  A3500」
となっていきました。
はじめて入手した真空管プリアンプはダイナコだったんですね。
当時は改造の仕方もグレードの上げ方もメンテナンスの仕方もまったく
わからなかったので、本当にちゃんとした電気特性が出ていたのかも
わかりませんでした。どれもキットでしたからね。
なので、良いアンプなのかどうなのかもわからないで使用していましたね。
ただ単に真空管アンプは音が良いという声だけで💦

ま、ここで止めとけばよかったものの(笑)
イギリスのKT88という球を手にしてしまうわけです。
これがオーディオ地獄の始まりでした(笑)
KT88二本なんですが、虎の子のように可愛がり・・。
アンプは高くて作れないのだけれど真空管を出して眺めているだけで、
なんだか嬉しくて楽しくて、、。出したりしまったりと(笑)
そのうち、同じイギリスのKT66なんか手に入れた日にはローン地獄を
覚悟しましたね(笑)
ホント、ヤバかったわ。。

いまでも、KT66を取り出してパルプの甘い香りを感じると・・。
古が蘇ってきたりします。
イギリスのKT66との出会い、この球の音色は何よりもピカ一でした。

あのモダンなスタイルのKT66は、シングルで良いから一台は必ず
アンプとして残しておきたいですね。
大変優れたビーム管です。。。
最近は高価で品薄になってしまいました。
ロシア製のKT66も素敵ですが、あのイギリスのビンテージKT66の
スタイルはめちゃくちゃモダンでこのうえない魅力的な球です。