6F6シングル、オリジナルアンプキットを販売してから
とても評判が良く、先日は完成品の発注を受けましたので、
組立の様子をこのブログでも紹介をしていこうと思います。
6F6という真空管は、とても歴史が深く音の良い小型5極管
として長く愛されてきました。
1935年のデビューで、当初はメタル管でした。
まさに、本キットは、そんないにしえの6F6のメタル管構成です。
今回の組み立て依頼者の方は、海外に赴任されている
日本の方でして、海外生活のなかで日本の良さを改めて知り、
出来るなら日本やアメリカのパーツのみでお願いしたいと熱望されています。
組立依頼までしてくれましたので、ここは思い切って願いを叶えてあげたいと思います。
正直、本来設定しているアンプのコスト増しが少し心配なのですが、まっ、なんとかなるでしょう。
損しないギリギリの線を少しあげましょう。
しかし、国産のパーツとなると市販品では難しいですよね。
事実、殆どが中国で作られて日本に輸入されています。
日本のメーカー名で売っていても実態は不明です。
となると、この思いも崩れちゃいますので、なんとかしなきゃなりません。
キットは、そういう視点で部品集めはしてませんから
ある意味、カスタムメイドに近い物となってしまいますね(笑)
まっ、部品も沢山あるので、そこから適合するものを探してみましょう。
ということで、今回は大きなパーツ類の選別からです。
シャーシーはキット品でおわかりの様にWEのパンチングを意識したであろう
四角の穴のあいたボンネットです。
とてもカッコいいです。
このシャーシー、実は2色有まして、グレーと、緑色になります。
今回は、緑色の物を使いましょう。
私は個人的に緑色が好きだからです。
トランス類と国産のノグチトランスです。
真空管はメタル管のビンテージ管。
これ探すのだけでも一苦労です。
新品のNOS品です。なので限定アンプとしての発売です。
線材はアメリカのテフロン系を使いましょう。
末長く安心して使えます。日本は湿度が高いですから綿系はやめておきましょう。
カラフルでアンプもオシャレに組みあがることでしょう。
次回は、国産パーツ類を探してきて紹介します。
それらが決定したら、シャーシーのデザインと、穴あけ作業に入りますが、
今回はすべて工具を使って、手であけます。
その辺もご紹介していきます。