ウエスタンの真空管との出会いは、もうかれこれ
40年近くになりますかね。
最初に手にしたのはST管の101Dだったと思います。
この手のシリーズはピンの先端に金がついていました。
いまでは殆どが、その金のみ削り取られた球ばかりです。
その頃は、あまりウエスタンという球に興味は無くて、
どちらかというと若さもありビーム管とかを漁っていた
時期でしたね。807とか6L6GCとかです。
ヨーロッパにはKT66やKT88が存在していることは
分かってはいましたが高価すぎて買えることはありませんでした。
もっぱら、先の球や6CA7とかを追い掛け回していましたね。
プッシュプルのアンプばかりでした。
その反動もあってか、いまではプッシュは嫌いで(笑)現在
シングル党の党首です。自称ですけれども(笑)
話は戻しますが、42や6V6なんていう球は良かったです。
いまでも、シングルアンプを所持しているくらいです。
そんなことで遊んでいた時に日本で岡谷が国産HF300Bを
生産するというので興味深々でした。
ウエスタンの300Bなんて、幻の球でして・・。
この頃、入手は不可能に近く真似て作るしかなかったんです。
そして、この頃ビクターがこの岡谷の300Bを2個封入した300BW
という球を製造させてアンプを発売する計画があったほど、、、。
300Bという球はマニア憧れの遠い存在だったのです。
私的には、早くから無線やオーディオなど作っていたこともあり、
その後大人になってからはウエスタンの球は殆ど手に入れ使って
みました。正直ウエスタンだからって全てが良いわけでもありません。
手にして手放したくないと思うくらいの魅力的な球は、ヨーロッパの
方が断然多くあったくらいです。
それでも、手にして大切に使いたいと思ったパワー球は何かと問われれば・・。
205D、VT25(VT25A)※白タイトベース、VT52刻印、
275A、311A、349A、300B、350B、421A・・。
そして271Aです。
プライベートのオーディオ最後のウエスタンアンプには271Aという球を
選ぶでしょう💛
その他は、殆どヨーロッパの球になると思います。
ヨーロッパの真空管って何という球が魅力的なのか・・・。
それは次回お話ししましょう。
写真は試作で製作したWE271Aです。
ものすごく容姿も、サウンドも何もかも魅力あふれる真空管でした。
ウエスタンが世に真空管を送り出す初期の球で、容姿は252Aとまったく
同一で、これは傍熱管仕様です。