WE300Bシングルアンプ③

過去の経験から、やはり使用するパーツ類は
アメリカ製だったりヨーロッパ製だったり、せめて国産品だと・・・
拘りたくなります。
ものすごく悩みどころなんですが、製作するロット数を
最初に決めて仮に1ロット10台とした場合、予備部品
まで確保するとなるとUXソケットひとつ取ってみても
2A3や300Bならシングルで2個必要で、合計で30個
程度確保しなくてはなりません。
中国製ならば30個調達するのも難しくはありませんが、
シューターやアンフェノールとかになるとかなりまとまっての
入手は難しいですね。ドライバーや整流管にUSを使うとなると
50個近く必要です。
そう、なるべく欧米のパーツで製作したいため・・・。
1ロット何台という発想はそもそもパーツなどにビンテージ物や
日欧米パーツに拘らないもっと大きなメーカーさんに任せておいて
、うちはあえてそこにこだわりを持つことで差別化が図れるんじゃ
ないかと思えてきました。
なので、注文をいただいてから一台一台、その時点で入手できる
ビンテージパーツを使用して世界に一台しかないアンプを提供する。
これが一番良いんじゃないかと思えてきました。
となると、いま試作しているように調達した部品ごとに追加で
シャーシー加工を細かく手作業して作り上げる。
ベルトコンベアーみたいに生産ラインに乗せて同じものを作り
提供するというものとは大きく異なります。

抵抗もコンデンサーもいまは殆ど中国製が主流です。
しかし、わずかにNOSで国産やらアメリカ製のものが売られています。
高価ですがね。でも、そういうところは拘りたいんです。
何でもいいから作り上げる・・。
それだったら量産メーカーか中国製のアンプで良いのでは・・?

試作機をつくりながら、そんなことを思い始めました。
そりゃ、一台一台異なるわけですから作るのは大変ですが・・。
それも隙間産業の生き残る道なんでしょう。