完成したアンプは無事に納品させていただきました。
しかし、6F6は隠れ銘球ですね。
世間は2A3や300Bなど大型管で賑わっていて注目度は低いです。
それが、功を奏しています。
これほどまでに時を越えたビンテージ管でありながら、知られていないために比較的安く入手できます。
いずれにしても、ここ数年の話でしょうが確保するのは今がラストチャンスの様です。
サウンド価値からすると1本1万でもおかしくありません。
オルソンアンプでの評価以上の銘球のようです。
私も個人的にアンプを作る決意を致しました。
さて、ここ数日大変カッコ良く音の良い球が入って来ました。
最初に出会ったのは、いまから約30年前でしょうか?
イギリスのディーラーからFAXが送られてきました。
そこには、KT88に匹敵するイギリスはSTCが作った凄い球が手に入ったというもの。
型番は12E1というモノでした。
最初は、まだ日本には入っていないので知らない人も多いはず。
焦って売りたくないので20本くらい買ってみないかと言うことでした。
で、10本輸入してみました。
未開封の球が届き、開けてみた時に直感で”イケル”と思いました。
いや、その手にしたときの感動は忘れられません。
それで、本気で規格を調べました。
するとプレートロスは、アメリカのWE350Aや350Bよりも
数段上、ドイツのF2aよりも上なのです。
作りも素晴らしい。言うまでもありません。
その後、イギリスのディーラーが持っていた100本近い球をすべて買い求めました。
すべて未開封でした。試験しましたが不良品は一本もありませんでした。
それから数年経つと製作記事もちらほら見かけるようにはなりましたが、
最近になって、懐かしさもあり、今一度12E1のシングルアンプを作りたいと思いだしてしまいました。
巷では300Bを遥かに超える銘球中の銘球と言われています。
これから、初心者でも作れるよう簡単な回路でトライしてみたいと思います。
出来上がりましたらお見せしたいと思います。