ウエスタン エレクトリック 社 300B

過去に私が手にした300Bは500本位、品種もウエスタン
エレクトリックをメインにいろいろと集めたものである。
国産だけでもジムテックやUSR、岡谷などがある。
岡谷でも笑えるのが300BWというデカイGT管状の筒に
2本の300Bを封入した真空管である。
2本のプレートの間にメッシュの遮蔽板があり、干渉をふさいで
いるのである。ソケットも特殊であったが、苦労していろいろと
捏ねくりまわして作ったが、音はイマイチだった。
ウエスタンエレクトリック社の300Bは88年ロットが、
アメリカ本土の工場でのラスト製造になるのだが品質はムラが
多かった。
製造を止めると通知が来てから地球マーク入りのダンボール箱で
数百本程度輸入したものだが、プレートはカーボン吹きつけタイプや
そうでないもの、マイカは長方形の物や楕円形の物。
もうバラバラだった。
工場にストックしてあったパーツを全て使い切る・・みたいな感じに
思えた。
そんな88年ロットの300Bなのだが、品質の素晴らしいモノと
、そうでない物との差が極端な年代である。
ウエスタンだから何でも良いと思うのは安易である(笑)
ベルマーク時代を含めて、当時の真空管事情も機会があれば
話して行きたいと思います。